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SMILE手術:小切開角膜片摘出術

SMILEレーザーアイ手術の切開部分のイラスト

SMILE(小切開角膜片摘出術)は、レーシックに似たレーザー視力矯正 手術です。

レーザーによる近視矯正手術に関心がある場合、知っておくべきことは、以下のとおりです。

SMILEの手順

SMILEレーザー眼科手術は、カールツァイスメディテック社の独自技術であるVisuMaxフェムト秒レーザーを用いて行われます。

この手術では、眼科医はフェムト秒レーザーを用いて角膜内に小さなレンズ状の組織片(レンチクル)を形成します。

その後、同じレーザーで角膜表面に小さな円弧状の切開を行い、この切開部からレンチクルを摘出して廃棄します。

小さなレンチクルを摘出すると、角膜の形状が変わり、近視が矯正されます。角膜切開は数日以内に縫合無しで治癒し、急速に鮮明な視野が実現します。

SMILEレーザー眼科手術は、最大-10.00ジオプター(D)まで近視矯正可能です。当施術の該当者は22歳以上で、乱視が-0.50 D以下、そして メガネの処方 が最低12か月間安定している必要があります。

SMILEの利点と長所

SMILEはレーシック式の角膜フラップを作らなくても、レーシックによる近視矯正手術とほぼ同じ 視力 が得られることが研究で分かっています。

SMILEを受けた328人の被験者を対象とした研究では、1名を除き、手術後に未矯正視力(UCVA)が20/40(0.5)以上あり、88%が20/20(1.0)以上という結果が出ました。

研究によると、SMILE後のドライアイ発症リスクはレーシック後より低い可能性があります。

また、レーシックに比べてSMILE後は ドライアイの症状 のリスクが少ない可能性もあるようです。これにはいくつか理由がありますが、SMILEは大きな角膜フラップを使わず角膜内で施術を行うため、角膜神経への影響が少ないことなどが挙げられます。

また、レーシック後の角膜の形状維持能力(特に外傷後)と比較して、SMILEの非常に小さな切開が、施術後の角膜の生体力学的安定性を向上させるのかもしれません。

最後に、強度近視をレーシックで矯正する場合、メガネ無しで鮮明な視力を得るためには強化手術が必要になるリスクが高くなります。SMILEの場合は施術中の角膜の脱水が少ないためか、施術後に強度近視矯正用の追加手術が必要になるリスクが少ないようです。

SMILEレーザー手術の限界

レーシックやレーザー屈折矯正角膜切除術(PRK)と比較して、SMILEに欠点は ありますか?

まず、SMILEは現在、近視矯正に限定して使用されていますが、レーシックやPRKは近視や遠視、乱視の矯正にも使用されています。

(SMILEをはじめとするレーザー手術の適用範囲は、世界各地で異なります。詳しくは担当の 眼科医 にご相談ください。)

また、レーシックやPRKは夜間の視力に影響を与える高次収差 (HOA)を矯正することができますが、SMILEではできません。実際、SMILEはHOAを一程度増加させてしまう可能性があります。

また、SMILE後に 屈折異常 が残っていて、追加の視力矯正が必要になる場合は、PRKが(2度目のSMILEではなく)が最良の結果を得るためには望ましいとされています。

最後に、他の新しい視力矯正手術と同様、施術リスクを最小限に抑え最良の結果を得るために必要な手術技術を習得するまでには、眼科医はかなりの数のSMILE経験を積む必要があります。SMILE(レーシックやその他の視力矯正手術と比較して)を検討する際には、このことを念頭においてください。

SMILE手術の費用

SMILEの費用は、プレミアム(カスタム)レーシック手術の費用に相当します。

レーザー視力矯正の費用は、世界各地で異なります。お住まいの地域でのSMILEの利用状況、またその費用については担当の 眼科医 にご相談ください。

SMILEが向いている患者の条件

近視で、上記の条件をすべて満たしている場合、SMILEレーザー視力矯正術を受けることが可能です。次のステップは、総合的な眼科検診と屈折矯正専門医との診察です。

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