カラーコンタクトレンズのタイプ
カラーコンタクトレンズは目の色を変えるだけでなく、見た目の印象を微妙に、あるいは大胆に、もしくはニュートラルに普段の見た目をちょっと強調するだけでも、ハロウィンなど特別なイベント用にクレイジーなルックスに挑戦するのでも自由自在に変えることができます。
カラーコンタクトレンズにも、近視や, 遠視、 あるいは 乱視矯正など、レンズに度数を加えることが可能です。視力矯正用でも単に目の色を変えるためだけでも、コンタクトレンズの使用には眼科医などのアイケア・プロからの処方箋が必要です。
カラーコンタクトレンズの費用は 通常のコンタクトレンズよりかなり高額になりがちですが、多くの使用者には「目の色を変えることができる」だけで十分にそれだけの価値があります。
カラーコンタクトレンズの種類
ほとんどのカラーコンタクトレンズは、虹彩と呼ばれる目の色の付いた部分の自然な見え方を模倣するよう設計されています。
この部分はカラフルな形や線で構成されているため、カラーコンタクトレンズの中には小さな色のドットを並べたり、色のラインや形を放射状に配置して、レンズがより自然な虹彩に見えるようになっています。
レンズの中心部、瞳孔の真上に当たる部分は透明なので、普通の視覚を得ることができます。
カラーコンタクトレンズ には、3種類の色合いがあります:
ビジブルタイプ
これは、極薄い青や緑の色合いがレンズに加えられたもので、コンタクトレンズを目に入れる時、あるいは落としてしまった時にレンズを見やすくするための染色です。色合いはかなり薄いため、着用した時に目の色に影響は及ぼしません。
エンハンスタイプ
これは、きちんと色が付いているものの透明感がある(シースルー)タイプで、ビジブルタイプよりも色がやや濃いです。エンハンスタイプは、その名の通り目の自然な色をエンハンス、つまり強調するためのものです。
このタイプのカラーコンタクトレンズは、元の目の色が薄く、本来の目の色を強調したい方に最適です。
オペークタイプ
これは、目の色を完全に変えることができる非透明性タイプです。元の目の色が濃い場合は、目の色を変えるにはこのタイプが必要になります。
オペークタイプのカラーコンタクトレンズは、ヘーゼル、グリーン、ブルー、バイオレット、アメジスト、ブラウン、ブラックなど多種多様なカラーが揃っています。
コスチュームコンタクトレンズや劇場用コンタクトレンズなども、このオペークタイプに分類されます。映画業界で長らく使われてきた特殊効果コンタクトレンズも、今では誰でも使うことができます。
色の選び方
最も似合うコンタクトレンズの色は、髪の色や肌のトーンなどそれぞれの身体的要素によって決まります。
しかし最終的には、自分自身がどんな風に見えたいのか、自然な感じに見せたいのかそれとも大胆にドラマチックにしたいのかによってベストのカラーもデザインも変わります。
以下にいくつかのオプションを用意しました:
目の色が薄い方向けのカラーコンタクトレンズ
外見は変えたいけど自然にニュアンスを変える程度で、という場合は、虹彩の縁を強調して元の目の色をより濃くみせるエンハンスタイプがおすすめです。
自然に見えつつ元とは異なる目の色を試してみたいなら、目の色がブルーの方ならグレーあるいはグリーンのコンタクトレンズを試してみると良いでしょう。
誰もが一目見て気づくような劇的な変化をつけるには、元の目の色が薄く、クールトーンのブルーベース肌の方はライトブラウンのようなウォームトーンのコンタクトレンズがおすすめです。
目の色が濃い方向けのカラーコンタクトレンズ
目の色が濃い方には、オペークタイプがベストです。自然な感じにするなら、少し明るめのハニーブラウンやヘーゼル色に挑戦してみましょう。
周囲から浮き立つほどドラマチックにするなら、ブルーやグリーン、バイオレットなどビビッドな色味のコンタクトレンズがおすすめです。肌色が濃い方は、明るいカラーのレンズを選ぶとよりドラマチックな印象になります。
カスタムタイプのコンタクトレンズ
完全に個性的なルックスを求めているなら、カスタマイズして自分だけの色を作り出すことも可能です。一部のコンタクトレンズメーカーでは、処方ありと処方なしのカスタムタイプに対応しています。
カスタムタイプなら、色だけでなく色の濃度も好みに合わせて自由に選ぶことができます。より自然な見た目を作り出すため、カスタムタイプのコンタクトレンズは通常半透明です。カスタムタイプを使って、先天的な目の欠陥や 怪我 をカモフラージュして、健康な目に見せることも可能です。
カスタムタイプのカラーコンタクトレンズは美容目的だけではありません。最近では視覚機能を高めるとして、カラーコンタクトレンズがプロのアスリートたちの間で人気になっています。
この「スポーツタイプ」の主な利点には、グレア(まぶしさ)低減、コントラスト感度および奥行き知覚の向上などがあります。例えば、テニスプレイヤーがグリーンのコンタクトレンズを着用すると、コート上のボールが見えやすくなります。
カラーコンタクトレンズ:使用前に知っておくべきこと
カラーコンタクトレンズを使用し始める前に、以下の点に気を付けてください:
ほとんどの利用者の目に合うよう、カラーコンタクトレンズには様々なサイズがありますが、まばたきをした時など色の付いた部分が瞳孔の上で滑ってしまうこともあります。不透明なオペークタイプのカラーコンタクトレンズを使用している場合は特に、これが起こると不自然な見え目になってしまいます。
また、瞳孔の大きさは周囲の明るさに合わせて常にサイズが変化しますので、夜間などは瞳孔のサイズがカラーコンタクトレンズ中央の透明な部分より大きくなる場合もあります。このような場合、視力に多少影響が出るかもしれません。
カラーコンタクトレンズは安全?
カラーコンタクトレンズは正しく処方され、使用され、ケアされている限り安全です。
眼科医などのアイケア・プロを訪れて、コンタクトレンズを適切にフィッティングしてもらってください。適切なフィッティングを受けることで、カラーコンタクトレンズを安全・快適に使えるだけでなく、より自然な見た目になります。
通常の コンタクトレンズ同様、眼科医などのアイケア・プロの指示に従い、着用時間や交換期間を守って適切な使い方をすればカラーコンタクトレンズは目に悪いものではありません。
特別な日のみにカラーコンタクトレンズを使用する場合は、使い捨てのカラーコンタクトレンズ がおすすめです。
カラーコンタクトレンズにも処方箋が必要?
イギリス国内では 合法的にカラーコンタクトレンズ を購入するには、処方箋が必要です。視力矯正用の度が入っていないカラーコンタクトレンズでも同様です。
着用の目的に関わらず、すべてのコンタクトレンズは眼科医などのアイケア・プロによる有効な処方箋が必要であり、処方箋なしで消費者に販売するのは違法です。
目の健康と安全のためにも、コンタクトレンズは必ず合法な販売元から購入するようにしてください。
カラーコンタクトレンズ使用の注意点
絶対に、コンタクトレンズを他人と共有しないでください
例え親しい友人とでも、カラーコンタクトレンズを他人と共有しないでください。コンタクトレンズは、使用者それぞれに合わせて調整された医療機器です。レンズを共有することで、有害な細菌などに感染して、 最悪の場合失明する危険性もあります。
コンタクトレンズは正しくケアすること
通常の透明なコンタクトレンズと同様で、カラーコンタクトレンズも専用の レンズケア商品を 使って適切に洗浄、消毒、保管する必要があります。眼科医などのアイケア・プロの指示に従い、定期的なレンズの交換も忘れないようにしてください。
目の痛みや炎症、充血など異常が生じた場合には、 コンタクトレンズを使用してはいけません
コンタクトレンズに起因する眼感染症やそのほかの深刻な眼疾患が考えられます。コンタクトレンズを使用中に違和感を感じたら、 すぐに眼科医などのアイケア・プロに連絡して診察を受けてください。
新しい見た目を楽しむ
自然な目の色を強調したい方も、大胆でドラマチックな変身をしたい方も、カラーコンタクトレンズならその変身願望をかなえてくれます。
近年カラーコンタクトレンズの人気はますます高まり、これまで以上に多種多様なタイプのカラーと効果を楽しめるようになりました。いますぐ眼科医などのアイケア・プロに相談して、あなたにぴったりの色とタイプのカラーコンタクトレンズを見つけてください。
で公開されたページ 2020年12月8日火曜日